パークゴルフはフェアプレーとフレンドシップを重んじるスポーツで、プレーヤーの一人一人が誠実であり、自主的に規則を守ってプレーすることが基本的考え方です。
ルールやマナーはゴルフによく似ていますが、違いもあります。主なパークゴルフのルールです。
- OBは二打罰をスコア数に付加し、ボールがOBゾーンに入った地点から、カップに近づかない2クラブレングス内にリプレースし、プレイを続行します。
- アンプレアブルは打者の宣言が必須です。認められれば、一打罰をスコア数に付加。ボールの止まっている地点から、カップに近づかないようにして、1クラブレングス内にリプレースします。
- ウォーターハザード(池)に入ったボールは、静止していて、打てるなら、打ってかまいません。浮いていたり、打てないため、ピックアップする場合は一打罰。ボールがハザード内に入った場所から、1クラブレングス内にリプレースします。この場合はアンプレアブルの宣言は不要です。
- その他のペナルティは全て2打です。
- 空振りは打数に数えません。
- 打球が他の人が打ったボールが当たっても無打罰です。止まった位置でそのままプレー。当てたボールは、打った人が元の位置戻します。
- バンカーはクラブを砂地につけて打つことが出来ます。
- 障害物で容易に動くものは除去出来ます。
- ライの改善は不可です(ラフでボールの後部の芝を押し込むことも不可なので要注意です)。
- ティショットはスタート台からティマークを使ってショットします。
- 宣言すれば、ボールはマークしてピックアップできます(但し、やりすぎには注意しましょう)。
OBのリプレース方法については「旅打ち!」サイトの「パークゴルフとは」というページで図入りで丁寧な説明がされています。許可を得て、そのままご紹介します。
ウォーターハザードのリプレース方法については、動かせる距離が1クラブ以内である点を除いて、同じです。またアンプレアブルの場合は、距離の測定の起点がボールの止まっている位置となります。
パークゴルフのルールはNPGAが管理しています。NPGAのサイトにはルールの原文が参照出来るようになっています。事例集といっしょになったページがありますので、上のリンクからアクセスしてみて下さい。
もう一つ、「みんパゴ」内のルールとエチケットに関するページです。項目別に分けて記載されているので、疑問な点を捜しやすいかと思います。
NPGA(日本パークゴルフ協会)は2020年にかなり大きいルール改訂を行なっています。このためそれ以前のルールで覚えている人は注意が必要です。
FPGA(藤沢市パークゴルフ協会)は2021年の研修会でこの改訂についての研修を行なっています。その内容の議事録がこちら(pdfファイルです)にありますので、ご参照ください。
マナーについては危険の防止、スムーズなプレー進行、同伴パートナーとの気持ちよくプレーする心がけなどに関するものが大部分です。
- 打順に関するルール(「コースのまわり方」を参照)を守りましょう(ただし、短いパットなど状況に応じて臨機応変に対応することも必要です)。
- 最大打数は8打に制限されています(プレー進行の遅延を防止するため)。
- ボールが他の人のボールとぶつかりそうなら、マークの要請できます(ただし、第1打目のマークの要求はできませんので、ご注意ください。これはルールです)。
- 次の組にプレー終了の合図しましょう(あまり、やられていませんが、やった方が良いです)。
- グリーン上で長居しなようにしましょう(スコアの記入は、グリーンを離れてから、行ないます)。
- ボールをぶつけたら、まず謝りましょう(ルール上は罰打はなく、ぶつかって止まった位置から次打をプレーします。前の組がホールに残っている間、プレーを開始しないことです)。
- プレー中のボールより前に出ない(うっかりしがちですが、危険防止には必須)。
- プレーヤがスイングを開始したら、おしゃべりはストップしましょう(同じ組のパートナーの場合はOKでも、渋滞していて複数の組が待ち合わせている場合など、要注意です)。
- バンカーは打ち終わったら、必ずならしましょう(打った跡のくぼみに後ろの人のボールが入ったら、簡単に打ち出せず、迷惑をかけることになるので)。
- 日差しの強い日に自分の影がパートナーのボールのホールまでのラインをかざしていないか注意しましょう(案外うっかりするので、要注意です)。
こちらもNPGAのサイトにはエチケットについての事例集ページがあります。
「旅打ち!」内のパークゴルフを始めようというページです。前半の部分にプレイのマナーについて丁寧な記述があります。分かりやすく、大変に素晴らしい内容だと思います。
オマケです。NPGAのパークゴルフ用具、パークゴルフ場の認定規約をまとめたドキュメントです。