鵠沼海浜公園ハグライドパーク

「『ハグライドパーク』って何じゃ ?」というご質問がとんでくるかと思います。回答を藤沢市のホームページから引用します。

スケートボードやBMXなどのアーバンスポーツを楽しむことができるのはもちろんのこと、秋頃にかけて順次オープンする飲食や物販などの商業機能も加わり、湘南・藤沢にふさわしいカルチャーの創造や、新たな地域コミュニティが育まれていくことを目指しています。

(引用元はこちら)

だそうです。小田急の鵠沼海岸駅の近所、大昔、鵠沼プールガーデンという名前のプールがあったのですが、県立のプールが直ぐそばの辻堂公園に開設されたため、2000年、民間(小田急)のプールとしての営業を終了し、その後、藤沢市が同じ場所をスケートパークとして利用していました。

2021年に、隣接する県立湘南海岸公園の再整備に合わせて、市がこの場所の改修を計画。Park-PFIという仕組みを使って、今年の6月にリニューアルしました。『Park-PFIって何 ?』というご質問があるかと思うので

Park-PFIとは、2017年(平成29年)の都市公園法改正により新たに設けられた、飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する制度です。

ということです。要するに手を上げた民間の企業に市が開発、運営を委託し、ビジネスベースで全てを賄う方式です。小田急を中心とするグループがやるよといったようですね。

オープンした直後は大盛況。その時に撮った写真をご紹介しましょう。

DSC_2739

入館待ちの大行列です。この辺りは小田急の鵠沼海岸駅から歩いて10分位。向こう側は海ですが、サファー達のメッカとなっている場所です。

正面の建物の向こうは江ノ島方向となります。手前が初心者用の広いスケート場(子供たちが遊んでいました)、柵で区切られた奥に、練習用のボードがあります(BMXの練習中でした、ボード側の全体はアイキャッチ画面で見ることができます)。

江ノ島側は、まだ工事中なので入ることはできませんでした、飲食店が入る建物がありました。コース写真はこちらから辻堂方向をとった写真です。

パーク奥の辻堂側です。こういう感じでスケートボード用の池(?)があり、高度の技を練習出来るようになっています。

浜辺側には縦長、傾斜のある長い池となっていて、スケートボードでいろいろな滑り方ができそうです。スキー場の長いゲレンデのようなものですかね。

さて、ここからが本題。
今年の夏、猛暑の日が続いていました。毎日、熱中症警戒アラートの日々、どうなっているか見に行きました。

炎天下、さすがに閑散としていましたね。
スケートボーダー達も夏休みしているのだろうかと調べてみました。

すぐ近所にこういう施設があるのですね。

JF SKATE PARK KUGENUMA。『神奈川県藤沢市のサーファーに人気の鵠沼ビーチから歩いて5分ほどの場所に2022年にオープンしたカフェ&室内スケートパークです。』だそうです。
なるほど。これなら真夏でも夜でも好きなだけ遊べそうですね。プレー費用が、ハグライドパークは400円、スケートパークは1000円。倍以上の差はありますが、民間のスケートパークも共存出来ているようです。

さて、このようなスケートパークが神奈川県に何処に幾つぐらいあると思いますか ?

これが答えです。神奈川県の中央部を中心に30箇所位あるようです。折角だから(?)、詳細のご案内のリンクです。

あまり知られていませんが、スケートボードはビジネスとして成熟しているスポーツだったようです。若者たちのいだずら遊びから発祥したゲームだと思っていましたが、凄いですね。ビックリ。
旧ブログで以前紹介しましたが、パリオリンピック、日本がメダルをとった競技で、スポーツクライミングも同じです。再掲しましょう。スポーツクラミング=ボルダリングです。


さて、トンネルを抜け、右手にサイファー(Clipher)という怪しい名前のお店が登場。

そこを曲がる。この怪しい建物はクライミング練習用のジムでした。中はこんな感じになっているようです。

オリンピックの種目になるスポーツだから、人気はあるのだと思いますが、こんなところにまでジムがあるとはビックリしました。ちなみに、リンク先の情報では、この施設の利用料は3時間で1500円。パークゴルフ場は1日プレーして200円ですから、違うものですね。
ボルダリングマニアから見れば、これだけの設備、登り放題なのだから、1500円は高くないということなのでしょう。

ボルダリングとパークゴルフ。かたや、体力のある若者中心の遊び、こなた、誰でもプレー出来ることが特徴の三世代で遊べる競技。と、まったく正確の異なったスポーツ競技です。しかし

先ず、ボルダリング。

ボルダリングは2020年に開催された東京オリンピックの種目にもなっており、メディアでも取り上げられることが増えているので実際にやったことがある人も多いのではないでしょうか。 日本の競技人口は60万人にのぼり、ボルダリングジムも過去10年で約5倍増加し、全国に500件ほどあるそうです。

次にパークゴルフ。

北海道から沖縄、与論島まで全国に約900のコースがあり、そのうち約2割にあたる180のコースが公認を受けている。 また、パークゴルフの愛好者も北海道を中心に今や全国で60万人を数えるまでになり、その人気が広がっている。

だそうです。この二つのスポーツが似ているのはボルダリングジム、パークコースという専用の競技施設が必要なこと。
競技人口はほぼ同じです。施設の数も三桁の範囲内。対照的な競技ですが、同じような発展途上にあります。
さて、この地図をご覧ください。

神奈川の真ん中より右のボルダリングジムの在り処です。凄いでしょ。同じ地域でパークゴルフ場は川崎、海老名、座間、平塚位ですから4つ、ボルダリングジムは20あります。

ところが、こちらは松田町サイファーを含む神奈川西部のボルダングジムです。この地域にバークゴルフ場は中井、松田、開成、大口、広町、山北、湯河原、真鶴と7箇所ありますので、6つのボルダリングジムを上回ります。

面白いですね。この分布はボルダリングの方は人口の数に合ってジムが存在しているのに、パーグゴルフは人口が多い地域で少なく、人口が少ない地域には一杯あるという、まったく非常識な配置となっていることを示します。だから、ボルダリングは1500円以上という相当な金額の料金を設定出来て、民間の運営で経済的に成り立っているのに、パークゴルフは1回のプレー代が数百円という安い金額で、人の少ない地域で運営されるという明らかに経済原則に反した運営をせざる得ないことになります。従って、自治体の関与が設立、運営には必要になってくるわけです。


ということです。まあスケートボードとボルダリングで多少の違いはあるがビジネスとしては成立しているということですね。

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